ゴム輪結紮術体験談 内痔核

外科医が内痔核の患者になった話

悪化までの経過 2

数年間Goligher(ゴリガー)3度の内痔核と付き合いながら、ずーとこのまま年を重ねていくんだろうなと思いながら特に気にせず生活をしていたある日。

お腹を下してトイレに行った後すぐに、比較的長時間の緊急手術依頼があった。

なかなか大変な手術であったが比較的順調に進み、手術も終盤に差し掛かったとき、ふと痔核の強い痛みを自覚した。今思えばやや嵌頓(内痔核が外に出ている状態)した状態で長時間の立ち仕事をしたのがまずかったのだろう。急に脂汗が吹き出してきて気分が悪くなるも、手術メンバーには当然言えるわけもない。終わってすぐにトイレに行き、脱出した内痔核を戻すもいつもとは違う激痛が続く。

このときもまだ暫くしたら痛みも消え、明日から元通りの生活に戻るだろうと思っていた。

続く